スクラップ・アンド・ビルド:住宅設計図をデザインしよう!



スクラップ・アンド・ビルド

大量生産・大量消費の経済が進み、目まぐるしく発展を遂げる中で80年代の日本はバブル景気を迎えました。 不動産や株式をはじめとした資産の本来の価値以上の価格が付き、都心の地価などは目を見張る勢いで急上昇しました。

土地の値段がどんどん上がることを不安に感じる人も多く、このまま地価が上がり続けてしまうと 一戸立て住宅を建てるのは不可能になると考え、今のうちに手を打とうと住宅購入者が非常に増えました。

結果的に、この行為はさらにバブル経済に拍車をかけ、バブル崩壊への歯車に手をかけることに繋がるのですが、 とにかく敷地があれば売れ、新築が建てば売れる時代でしたので、市場の拡大を図るためには開いた敷地、新築できる敷地が必要でした。このような経済の後押しから、古い建物はどんどん潰して新しい建物へと姿を変えていきました。

このように、潰しては、建て、潰しては、建て、、、ということをスクラップアンドビルドといいます。

「古いものは捨てて新しいものを買う」という悪習慣が出来、さらにそれは経済にも結びついている為、 買い換えてもらうことを目的とした非常に耐久性の乏しい商品が大量に生産されました。耐用年数を超えた物は修理すらできず、買い換えるしか余地がないという状況に陥っていました。 大量に生産できる背景には、大量に廃棄されている現状が隠されているためゴミの問題も深刻となる結果となりました。 そして、このようなことを大量の資源が使われている建築で行なうと環境問題になるなど非常に多くの影響を生むのです。

資源は無限にあるわけではありません。大量の森林伐採は地球温暖化の原因としても挙げられていますね。 バブル経済崩壊後は、このような習慣を見直そうという働きが増え、 現在では耐久性の高い住宅の建設や、今ある建築資産を大切にしていこうという傾向に変わりつつありますが、 悪習慣ほど抜けにくく、まだまだ浸透していないのが現状です。

カテゴリー:住宅の作り方

持ち家計画

>>持ち家計画


スクラップ・アンド・ビルド:関連記事

建築模型のデザイン
住宅設計図をデザインする際、建築の依頼主によっては「もっと詳細なデザインを知りたい!」と仰る方も居...

ストック・アンド・リノベーション
バブル景気に浮かれた日本の悪しき習慣を名づけてスクラップ・アンド・ビルドという言葉が生まれましたが...

ライフサイクルコスト
ライフサイクルコストとは住宅の計画から施工、使用、補修、解体までトータルしてかかる費用のことを言い...

スキップフロア
床の高さを変えて、立体的に空間を作ることが出来るのがスキップフロアです。 住宅設計図のデザインにお...

LDK
LDKとはL:リビング、D:ダイニング、K:キッチンのことで部屋が2つであれば2LDKのように表され...

S造
鉄骨造のことをS造と言います。 比較的低コストで、柱間が広く取れ、強度の高いことから住宅によく使用...

木造
木造は日本で古くから使用されている住宅形式ですので非常に馴染み深い造りですね。 現在でも多くの一戸...

RC造
鉄筋コンクリートで建てる工法をRC造といいます。 マンション建設に使われているというイメージがあり...

DIY
DIYとはDo It Yourselfの略語で、直訳すると「自身でする」という意味です。ホームセン...

ダンボールハウス
これは実際に作る方法とはかなりかけ離れた話になりますが、ダンボールを利用しても家は作れます。 子供...

セルフビルド
セルフビルドとは、その名のとおり自分で家を建ててしまうことです。 知識も経験も無い人が一からつくる...

スケルトンインフィル
スケルトンインフィルは柱や梁、床などの構造部分のスケルトンと内装や設備などのインフィルを別々に造る...

ハウスメーカーとつくる家
毎日のようにテレビのCMでお馴染みでしょうから、大手のハウスメーカーはご存知でしょう。 住宅を専門...

工務店とつくる家
住宅を建築するときには建築士のほかに、大工さんや各種専門工事を行なう人を管理する工務店の人が居ます。...

建築家とつくる家
住宅を建てようと考えている時はとてもわくわくしますね。 どんな部屋にしようか、どんな間取りにしようか...

家を建てたり、購入を検討する際には、色々な知識が必要です。

不動産屋・ハウスメーカーによる建売り住宅を選ぶのか?分譲マンションを選ぶのか?それとも夢のマイホームとして、一から建築家に頼んでオーダーハウスを建てるのか?色々な検討が必要です。

また、家を建築する際にも、どのような間取りにするのかといった事や、高齢者にも優しいバリアフリーを目指すのかなど、色々設計者と協議する事もあるかと思います。

そんな方々に対して、住宅設計図をデザインする際の、建築の基礎知識や建築にかかるお金や色々な住居の形態などを解説します。